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논문 기본 정보

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학술저널
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저널정보
단국대학교 일본연구소 日本學硏究 日本學硏究 제47권
발행연도
2016.1
수록면
223 - 242 (20page)

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馬琴読本は善人と悪人を明確に区別している点が特徴的であるが、すべての人物が善人や悪人のどちらかに、きれいに振り分けられている訳ではない。善人と悪人が入り乱れた、馬琴読本の複雑な物語構成を支えているのは、仁義八行の徳目であると考えられる。 󰡔俊寛僧都嶋物語󰡕では、肉親が仁義八行の徳目に欠けているために死を選択せざるを得ない人物が描かれ、この死の選択は主人公の運命や物語の後の展開に影響を与えている。亀王の父である黒居三郎は、物語の中で重要な意味を持たないように思われるが、実は彼の死こそが、その中に組み込まれている仁義八行の徳目によって、物語の展開において極めて大きな役割を果たしているのである。 󰡔頼豪阿闍梨怪鼠伝󰡕では、主人公義高と忠臣行氏との間に孝の議論が交わされる。行氏は主君義仲の計略のため犠牲死を遂げ、死後も義高を戒めるのであるが、それは親の敵討ちにのみ執心し、親の菩提を弔わないことに対する戒めである。結局、義高の敵討ちは失敗に終わり、孝のために敵討ちに突き進んだ義高は、不孝の子であったという印象を与えている。 以上のように、馬琴読本における仁義八行の徳目は、脇役の死の場面でとりわけ強調され、主人公の運命に影響を及ぼし、物語が仁義八行に従った方向に展開するきっかけとなるのである。

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