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논문 기본 정보

자료유형
학술저널
저자정보
홍윤표 (성신여자대학교)
저널정보
한국일어일문학회 일어일문학연구 일어일문학연구 제119권
발행연도
2021.11
수록면
215 - 239 (25page)

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村田沙耶香の『コンビニ人間』は、『文学界』2016年6月号に発表された小説で、同じ年に第155回芥川賞を受賞した作品である。『コンビニ人間』は18年間正社員に就職することができず、コンビニのアルバイトだけで生計を立ててきた、36歳の恋愛経験のない独身の女性を描いた小説である。この小説は現代日本社会の若者の生活を劇的に描写した点や、「コンビニ」という馴染みのある空間を題材にした点、そして、コンビニのアルバイトを続けているという作家の独特な履歴などが注目を集めて、人気を得た。 本論文ではまず「コンビニ」という記号について分析し、現代日本社会の「格差」言説について考察した後、『コンビニ人間』の主人公である古倉の人物像を読み直した。 その結果、「コンビニ」が、本社、店主、アルバイト、お客など様々な階層の人々を含む、現代社会の象徴のような場所であることが分かった。つぎに、『コンビニ人間』において、「コンビニ」が「普通の人間」の日常的な空間、人間の孤立とコミュニケーション、新自由主義の進展、消費社会の発達による「格差」などの意味をもつということを明確化した。さらに、『コンビニ人間』が2000年代以降、経済的な「格差」が非常に大きくなった日本社会と、その時代を生きていく人々の姿を描いている小説であることを明らかにした。最後に、主人公の古倉が安定した仕事を探すのを諦めて、「コンビニ人間」として生きていこうと決心することの意味について考察した。

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