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단국대학교 일본연구소 日本學硏究 日本學硏究 제31권
발행연도
2010.1
수록면
211 - 231 (21page)

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自由な思考と相対的な価値を重視する老荘思想は、そういった特性のために文学と深い関連を持ち、文学者たちの文学的想像力を刺激する役割を果たしてきた。特に、日本の江戸時代には芭蕉や西鶴などの文学者たちの中で老荘思想が流行りのように広がっていった。18世紀に国学者であると同時に小説家として活躍した上田秋成もそういう傾向を引き継いでいる。そこで、この論文では上田秋成の文学的想像力に老荘思想がどういった影響を及ぼしたのかを探るために、理想郷というテーマに焦点を合わせて彼の作品を検討してみた。すなわち、「目ひとつの神」と「背振翁伝」の二つの作品の分析を通して、秋成が夢見た理想郷はどういう世界だったのか、そしてそれが老荘思想とはどういう関連があるのかを検討してみたのである。まず、「目ひとつの神」の検討に先立って、老子の夢見た理想郷が含蓄的に集約されている󰡔老子󰡕80章を分析してみた。その結果、老子の理想郷の根底にある思想は、小国寡民思想、反戦思想、自給自足思想、安分知足思想、反知思想、復古思想の六つに要約できることを確認した。それで、この六つの思想が「目ひとつの神」にどういうふうに描かれているのかを一つずつ綿密に探ってみたのである。そして、「背振翁伝」を綿密に分析し、背振翁という老人は、清くてきれいな煎茶を嗜むことで到達できる、絶対的であり、純粋な精神的境地を擬人化して表現したという結論を導いた。また儒教や仏教に対する老人の批判の意味を分析し、そういう教えや思想などの拘束をうけずに生きていく老人の姿は、秋成が晩年に追求していた精神的理想郷としての意味をもっていることを確認した。

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