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저널정보
동서대학교 일본연구센터 차세대 인문사회연구 차세대 인문사회연구 제11호
발행연도
2015.1
수록면
173 - 194 (22page)

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「日本近代とは何だったのか」という関心を背景に、本稿では近代天皇制を取り上げ、その支配秩序の諸特徴を、支配の正当性という視点から論ずる。分析において、世襲カリスマと民主化という二つの要素と支配秩序全体がどのような関係を結んでいるのかということに特に着目する。 世襲カリスマと民主化という手がかりは、従来の日本近代化論および近代天皇制研究でも着目されてきたものである。しかしながら、それらは、近代天皇制に内在する「前近代」と「近代」という、相反する二側面を象徴するものとして、対立的に理解されてきた。この理解に対し、本稿では、「近代」を普遍的、一義的なものとする理解に対し再検討を加えた上で、近代天皇制において世襲カリスマと民主化とが対立的にではなく、抱合的関係を結び、近代天皇制という支配秩序を構成していたという見方を提示する。そして、両者の抱合的関係が、近代天皇制における支配者―被支配者への「聖性」の分布・配分の構造と密接に関わるものであることを示す。本稿では、支配秩序の類型と近代天皇制との類似点、相違点を提示することで、比較史的な視点において近代天皇制という対象を取り扱う。そのため、本稿での議論の多くは、支配秩序類型の分析にあてられる。ここで議論の対象となるのは、官僚制・身分制・家父長制という諸類型である。これらの類型において、世襲カリスマがどのように機能するか、世襲カリスマに対しどのような対応がとられるのか、また、民主化は行われるのか、行われるとすれば、それはどのような形態をとるのかという論点に焦点があてられる。考察を通じて、諸類型において、世襲カリスマと民主化とが支配秩序における聖性の分布・配分の構造とどのような関係を結ぶのかを明らかにする。また、本稿では北畠親房、山崎闇斎の天皇制観を取り上げ、歴史的な視点からの比較を加えることで、近代天皇制をより多面的に議論の俎上にあげたい。北畠親房、山崎闇斎をめぐる議論は、本論で展開した官僚制・身分制・家父長制における世襲カリスマと民主化の諸特徴との関連に着目してなされる。

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