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이용수
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本稿は1960年代に登場した新右翼の思想の基盤になった三島由紀夫の「文 化防衛論」が、『古今集』序の影響によってなされたものであることを明ら かにしたものである。 まず、「文化防衛論」の中に記されている古典に?する?述を通して、三 島が「文化?念としての天皇」について語る際に「みやび」を?調していることを指摘した。三島が?明している「みやび」とは、平安時代に築き上げられた王朝文化を代表する?念で、現?においては無力でか弱い美を表している。それゆえに、彼はこの「みやび」の世界の源泉である天皇は現?の政 治とは何の?わりがなく、このような無?性ゆえにかえってすべての日本文 化を抱えうる包括性を持っていると述べた。本稿では三島の『古今集』に? する評論の分析を通して、彼の「みやび」についての認識が『古今集』序をもとにして形成されたものであることを指摘し、さらに、「文化防衛論」の 思想が『古今集』序によって成立したものであることを明らかにした。 最後に三島は「文化?念としての天皇」を「守る」ことについて述べてい るが、このことはそれを守ろうとした人?の行動の美?を指摘したものである点を浮き彫りにした。三島が彼らの行動を詩と縫合していることから「文 化防衛論」が文?の世界を構築するのと同?な、?構の方法を通して記され たものであることを論じた。
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