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논문 기본 정보

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학술저널
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저널정보
단국대학교 일본연구소 日本學硏究 日本學硏究 제26권
발행연도
2009.1
수록면
245 - 265 (21page)

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本稿では、鴎外の『青年』(『スバル』1910.3~1911.8)の主人公である小泉純一が現代社会を書くことを諦めて伝統に基づいた小説を書く決心をする過程について、純一の造型の特徴と日記、お雪の役割とを含めて考察してみた。  まず、純一は田舎から上京したばかりのうぶな青年の姿と成熟した中年の面貌とを持っている。これは明治文明社会の姿とも似ているが、現代社会への幻滅を感じ伝統社会を希求する青年像を描くためには適切な造形であり、現代社会への鴎外の「諦め」が覗かれる。  そしてダリアで形象化される現代的、都会的なイメージを持っているお雪は純一の潜んでいる欲求を爆発させる起爆剤としての役割を果たしていると言える。これに火をつけたのは坂井夫人である。ビラ風の西洋造りに住んでいて人工的な香水の香を発散している美しくて誘惑の謎のような目を持っている坂井夫人は、純一が憧れまた描こうとした現代社会を象徴する人物であろう。 こうした坂井夫人との関係は「まずい小説」と描写されている日記という形を借りて告白的に書かれる。結局純一は箱根で坂井夫人との愛のない関係に幻滅を感じ、坂井夫人との別れを決意する。同時に、現代社会ではなく伝説をもとにした小説を書くことを決心するに至るのである。

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